第37食 赤羽飲み屋難民の救世主 しれっと入れて即飲み放題開始中華がずらりの幸せ 135酒場赤羽店

赤羽

晩飯時より少々早めに赤羽らへんに出てきて、今日の飲み屋探しをしたが失敗した。
お目当ての1軒目、2軒目3軒目……全て、満席である。
そりゃあそうか。何しろここは赤羽一番街。昼飲みからOKなのだから、少々くらいじゃ太刀打ちできないよね。しかも今日は土曜日である。
あーあ。どうしようかなあ。思いっきり飲んで食べたい気分だったんだけどなあ。

すると、私と同じく酒好きの同行者からナイスなアイデアが飛び出してきた。「135酒場はどうですか?」
135酒場…!その手があったか。確か池袋で見かけたし、他にもどこかで店構えを見た事はあった様な気がする。中華でとにかく安いのよね。確か。確か確か。ただ、中途半端な知識はあっても今まで訪れた事はなかった。
渡りに船とはこの事だ。かくして完全に盛り上がっている一番街を抜け、東口駅前ロータリーまで戻り店舗を訪ねる事にしたのであった。
その場では全国各地にたくさんお店があるのかと誤解していたが、後日調べてみたところ、意外と関東圏の限られた店舗数しかないんですね。

地下1階に降りる。良かった。空いてはいる。だがお世辞にもピッカピカとはいえない。むしろ、大分…昭和ロマンといった風情か。

奥の座敷席に案内していただいた。注文ボタンが、懐かしの100円を入れると星座占いが出てくるあの、テーブルにそっと置かれているやつみたいになっている。更に星座占いを装いつつ良く見ると「呼び出し」「お冷」「お会計」などとボタンの種類が分かれている。なんだこれ。面白。(写真は撮り忘れ)
というか見れば見るほどだいぶん年季が入っている様だが。うーん。この店、いつからあるんだろう。

とにかくまずは注文だ。飛び込み飲み放題、食べ放題の利用も可能との事。ありがたやありがたや。赤羽らへんののんべえ難民を受け入れてくださり、しかも飲み放題までできてしまうとは。懐が広いなあ。店構えが古いとか言ってごめんなさい。今回は飲み放題だけ頼み、料理はフリースタイルで注文していく事にした。ちなみ「135」とは価格の語呂合わせだそうで、100円、300円、500円代でメニューが色々と頼めるとの事である。

まずはビール。ビールの味はちゃんと美味しい。良かった。お通しにおでんのような煮物も来たぞ。これを食べながらオーダーを考えよう。

まずはつまみ系。きゅうりのピリ辛。それからよだれ鶏。よだれ鶏ってネーミング、頼まずにはいられない。それから麻婆豆腐。炒飯は協議の末、豚角煮炒飯に決定。

よだれ鶏~。

あれよあれよという間にメニューが出揃った。ずらっと並ぶと圧巻である。こりゃあ宴会らしくなってきた。

そして、ボリュームが、思ったよりも、ある。うわあ。これは初心者と常連ではないもののあるある、すなわち頼み過ぎではなかろうか。

麻婆豆腐は結構辛味がありお酒が進む。よだれ鶏のピーナッツ、茹でではなくいつもの固いピーナッツ。びっくり、だが合う。美味しい。よだれ鶏の辛ソースときゅうりがかぶってしまった。しまった。一本漬けにすれば良かったかな。だがそれも居酒屋の醍醐味。で、鶏被りなのはわざとで、唐揚げも食べちゃうっていうね。
皿やカトラリーがプラスチックだったり、陶器だったり。なんだかカオスな見た目だが、コストカットの企業努力をしてくださっているおかげでこのお値段と思うと皿なんてどうでもよい、むしろこの混ざり具合が楽しく思えてくる。

皿まで楽しい、シチュエーション。


そしていやいや意外とダークホース、シンプルな醤油ラーメンよ。こってり系メニューに囲まれてのスープ的あっさり的役割。しかもお値打ちの385円…。

じゃんじゃん食べて、グイグイお酒が進み、料理もテンションもアゲアゲである。

なんなんだこの店はー。楽しいぞー。周りもどんどん盛り上がってきて気が付けばほぼ満席。学生さんたちとおぼしきサークル飲みか合コンか的な初々しい飲み会が目前で繰り広げられ、かと思うとご老人カップル、男子4名、長語らいのご様子など本当に様々な客層がこの店を楽しんでいる。

なんだかすごく赤羽っぽい。ような、気がする。

ブッレブレのももまん。

食事もお酒も満喫。安くてお手軽、中華パーティー。さっすがにもう食べられません。これにて、大団円である。謝謝。

美味しいお時間、ご馳走様でした!

135酒場 いさごさかば 赤羽店
東京都北区赤羽1-10-2 高野ビルB1F
JR赤羽駅から徒歩2分

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