第40食　あんまり咲いてないけれど、それでも人は集う。祭りに花見酒の盛り上がりそれすなわち最高　飛鳥山公園の桜2024

2024年3月31日。そう、私は知っている。今年の桜は開花が遅れているのだ。

恐らく、飛鳥山公園の桜はまだ咲いてなどいない。しだれ桜位なら拝めるかもしれないが、少なくとも今咲いているのはソメイヨシノではないはず。すなわち、園全体で今咲いている桜は一分咲きにも満たないであろうことを。

だがそれがなんだというのだろうか。日程の都合が付き、しかも祭りまで開催されているのだ。花見ではスケジュール以上に天気が重要、来週の事など分からない。ならば行くしかないではないか。

そう、念願の花見酒へ！

という訳で今年もやってきました飛鳥山公園。去年は下見だったが今年は半日位はいる気満々、酒盛りする気満々である。まずは意気揚々と買い出し。王子駅ビギナーは素直に駅前の東部ストアに直行。実は入店するのは初めてである。いつかそのうち、地元メシ地元つまみのテイクアウトを粋にできたらいいな。
だがしかしなかなか東部ストアも気合が入っている。店前広場では露店多数。更に入り口では焼き鳥の販売。外にレンジまで完備してある。いいねいいね。気分が盛り上がるね。

まずはお酒。店内の随所にも氷水で冷やされたお酒各種が並んでおり、これまたお祭り感を引き立てている。好みのものを調達。ほかにも総菜、つまみなど随所に花見コーナー。これからお花見行きですねそちら様もきっとそうですねと見受けられる方。皆様楽しそうに買い物をされていた。

買い出しの最後にはきっちり焼き鳥も購入しレンチンも済ませていざ、花見登山である。アスカルゴが並んでいるのは予想通り。当然、歩いて登りますよ。が……去年と入り口からして違う。あららー。予想通りではあるが、やっぱり一切咲いてないなー。知ってたけどさー。大丈夫かなーこれ。

と……登りきるとそこには、案の定一切咲いていない桜と、所狭しとレジャーシートが敷かれ宴会が開かれているミスマッチで面白すぎる光景が繰り広げられていた。思ったよりもぎっしりである。

赤羽らへん、王子らへん北区の民たちよ。外で酒が飲めればそれでいいのですね。私もです分かります。

だが、どこに陣取ろう。

天気が良くて日向は眩しい。そして入り口付近はすべて満席。いやいや恐れ入りました。うん。長居するのだ、もうこうなったら桜よりも日陰が優先順位１位である。少し下っていって日陰のスペースを確保。少々斜めっているが木陰に守られており、座りやすそうな切り株も１つある。そして目の前には綺麗な桜の木が１本あるではないか。

最高。もう今日は勝利。

後は戦利品を味わいながらゆったりとお酒を嗜むだけである。焼き鳥におにぎり。他にもつまみは色々。そしてビール。花がないので「サクラビール」にて花を添え、会話にも花を咲かせようではないか。

もう、いう事なしである。

本日は「北区さくらSA-KASOまつり」イベントが行われている為、ステージからはエイサー太鼓の音。大道芸や歌唱、そして拍手が時折聞こえてくる。
祭りが開催されているという情報だけで中身はあまり見ずノリで来てしまったが、飲みながら調べてみると結構な規模の開催で、しかも沢山のキッチンカーが来ているとの事。なんともそれは素晴らしい。

さっそく降りていき出店を眺める。今回は割とお腹は一杯になってしまっていたので眺めざるを得なかったが、来年はキッチンカーからのおつまみ祭りも良いなあと思いつつ一通り見させていただいた。これはこれは。とにかく出店数がすごい。良い香りを嗅いでいるだけでも本当に楽しい。食事だけでなく地酒やワインの販売もあった。中でも1番並んでいたのがわたあめ。なんだか和む。

散策しているうちに夕方になったので、もう一飲み。そして全然咲いていない桜を記念に写真に収め、大満喫ののち思い出を胸に帰路に着くのであった。